香港は観光客歓迎 往復航空券50万枚を無料配布 日本でもキャセイ航空など順次受付開始

香港国際空港は、香港政府が推進している観光客受け入れ施策の一環として、香港を拠点とする航空会社の無料航空券を世界の主要エリアで合計50万枚プレゼントする「World of Winners(ワールド・オブ・ウィナーズ)」キャンペーンを実施しています。

• コロナ禍脱した香港を世界にアピール
• 【図表で解説】キャセイパシフィック航空などの「World of Winners」キャンペーン、イベント内容
• キャセイは抽選 他2社は先着順

コロナ禍脱した香港を世界にアピール

新型コロナウイルス感染症に対応して強い防疫措置を行っていた香港ですが、2022年9月以降、入境制限は順次緩和されました。現在は隔離措置はもちろん、ワクチン接種歴や出国前・到着後検査といった水際対策はすべて撤廃されており、中国本土や国外からの旅行者数が回復を見せ始めています。

香港政府観光局は2023年2月から「Hello Hong Kong」キャンペーンを打ち出し、再び活気を取り戻した香港への来訪を歓迎するメッセージを世界へ向けて発信しています。その目玉企画となるのが、香港空港管理局が主体となって提携航空会社とともに実施する「World of Winners」です。

空港管理局は、キャセイパシフィック航空をはじめとする各航空会社から計50万枚の航空券を買い上げました。各航空会社を通じて世界のエリアごとに段階的に配布することとしており、2023年5月に開始した韓国を皮切りに、南アフリカ、日本でのプロモーションが間もなく開始します。

日本発の香港往復航空券は、合わせて3万8千枚が無料提供されます。参加するのはキャセイパシフィック航空のほか、中国・海南航空グループの香港航空、キャセイ傘下のLCCである香港エクスプレス航空の3社です。各社とも無料になるのは航空券部分のみで、燃油サーチャージや諸税・料金がかかる場合に別途負担が必要な点は共通です。

(キャセイパシフィック航空などの「World of Winners」キャンペーン、イベント内容など詳細は下の図表を参照)

キャセイは抽選 他2社は先着順

抽選で12,000名にエコノミー航空券1枚を配布するキャセイは、日本の発着空港を成田・関西・中部・新千歳・福岡のいずれかから選べます(羽田空港は対象外)。応募期間は6月26日(月)〜7月2日(日)で、18歳以上の同社無料会員に登録していることが応募条件です。受付初日は応募が殺到する可能性があるとし、抽選なので急ぐことなく、終了日までに応募を完了してほしいとのことです。

香港航空と香港エクスプレスはどちらも、先着順によりキャンペーン予約ページから往復航空券を0円で販売する方式で、規定数に達し次第受付を終了します。

香港航空は「Click & Go」という名称で航空券を無料提供します。成田・関西・新千歳・中部・福岡・沖縄発が対象で、受付開始は6月27日(火)9:00からです。無料航空券以外にも、日本発のおトクな航空券「2-for-1」の特別オファーを実施する予定で、7月4日(火)から発売を開始するとのことです。

香港エクスプレスの日本発着空港は3社でいちばん多く、成田・羽田・関西・中部・福岡・高松・鹿児島・沖縄から選択可能です。キャンペーンは6月26日(月)からで、受付開始時刻については後日発表するとのことです。応募は12歳以上の方に限られます。同行したい幼児や子どもの航空券は別途予約し、同社コンタクトチームに同行者である旨を連絡してもらえれば対応するとのことです。

6月24日(土)・25日(日)には、六本木ヒルズ(東京都港区)で「World of Winners」と連動したポップアップイベントが行われます。会場には香港の雰囲気を味わえる屋台や占い体験ブースが設けられるほか、ゲームや巨大ガチャに挑戦すると抽選で合計500枚の香港往復航空券がプレゼントされます。

「Hello Hong Kong」キャンペーンではそのほか、1万6千以上の観光施設や店舗とタイアップした旅行者向けの特典バウチャー「Hong Kong Goodies」が用意されます。対象のバーやレストラン、ホテルで無料のウェルカムドリンクを楽しめるほか、市内交通や飲食店、ショップなどで利用できる100香港ドル(約1,815円)分のキャッシュバウチャーが含まれます。

「Hong Kong Goodies」はオンライン旅行予約サイト「KKday」「Klook」「Trip.com」で配布を行っており、対象商品の購入などそれぞれで定められた条件を満たすと入手できます。